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2006/02/10

白夜行 五夜目-2

~感想を、ストーリーを追いながら書いていきます~

裸で寄り添ったまま窓の外の雨を見て、昔を思い出して
いる亮司と雪穂。
篠塚にもらった本を、亮司は捨てなくていいと言う。
「ごめんなこんな事させて。雪穂が幸せじゃないと俺が
死んだ意味ないんだよ」身を引こうとする亮司…。

昨日は雪穂の恋のエピソードがクローズアップされていた。
篠塚は、江利子に雨の日に傘を貸したら、側にいた妊婦
さんに渡してターッと走り去っていったのが印象的らしい。
「そういうまっすぐさって、金では買えないだろ」と。
それとは対照的に雪穂には、「この間はすまなかったな、
ついつい勝負している気になって」なんて言う。
この違いはあまりにも大きくて、残酷だなぁ。
そして篠塚、おまえも簡単だなぁ…。

その後も、何かにつけ江利子と自分との違いを思い知ら
される雪穂。
亮司に、江利子を「やっちゃってくれないかな」と頼む。
「篠塚なんてもうどうでもいいの。その子を不幸にしてほし
いの」「こんなの、どう考えたって不公平じゃない!私だっ
てそういう環境に育ってたら、そうなってたよ!」

ここからの流れは面白かった。
雪穂は亮司に頼みを断わられるだけでなく、心の持ちよう
を罵られてしまうのだ。
雪穂は「ねぇ、本当に人の幸せを壊してやりたいと思った
事ない?」「本当に?」と何度も問いかけるが、やがて寂し
げな横顔をして「…そっか」とつぶやいて部屋を出る。
私だったらあの横顔見ただけで、言う事を聞いてしまいそう
なんだけども(笑)。

そして雪穂に追い討ちをかけたのが、その後の亮司からの
留守電だった。
「雪穂の気持ちは分かるが賛成できない…自分の不幸を
笑い話にしている人を見たよ、笑い飛ばせとまでは言わな
いけど…気持ち落ち着いたら電話下さい」
雪穂は留守電を聞きながら、爪を噛む。

その後、昔の写真の件で呼び出してきた松浦の携帯を借り
て、雪穂は亮司に電話する。
「組むべき相手はあなたじゃなかったんだなーって思った。
さよなら、今までありがとう」
そして松浦を誘ってホテルの一室へ…。

案の定血相を変えて、叫びながら追ってくる亮司。
「マジかぉ!?何れ!?ホレがひゃんないったかりゃかぉ!」
(マジかよ!?何で!?オレがやんないっつったからかよ!)
声はヨーデルのように裏返り、顔は紅潮してもう必死(笑)。
このシーンの山田くんの演技イイ!!
しかし雪穂は言う。
「亮は正しい。でも正しい事なんか言われなくても分かって
んだよ。それでもやってほしいの私は。ま、亮には理解でき
ないでしょ」
そして部屋へ消えるが、数分後松浦が「途中で泣き出しや
がってよ、何か面倒くさいな」と言って出てきてしまう。

亮司は部屋に入っていき、うつろな目で「帰ろ…雪穂」。
そんな亮司に雪穂は、松浦が持っていた昔の自分の写真
を叩きつける。
「私は間違ってるんだよね!?これ笑えるようにならなきゃ
ダメなんだよね!?亮にだけは言われたくなかった!!」
すると期待通りの亮司の答えが返ってくるのだ。
「…やってやるよ。雪穂の人生ボロボロにしたの、俺と俺の
オヤジだから」

江利子の事件の後、篠塚の前で江利子を思って泣いてみ
せる雪穂は鬼畜で最高だった。大好き。
篠塚の「ほっとける訳ないだろ!!」という叫びに一瞬ひる
んだものの、すぐに態勢を立て直し、「江利子は篠塚さんの
家に行く所だったんですよ!?」とか何とか言っちゃって泣
いちゃう雪穂(笑)。
実は私も江利子が好きじゃなくて、江利子の件ではちょっと
スッキリしてしまった鬼畜仲間です。
写真撮っちゃったら江利子に怪しまれないか不安だけど。

でもそんな雪穂の計算の数々は、全て亮司に見抜かれて
いたわけで。あれもこれも自分を動かすための計算だった
んだろう、もう雪穂が信じられなくなったという亮司。
雪穂は最初のうち弁解していたが、急に態度を変える。
「全部計算だったとしたらどうなの?最終的には亮が自分で
決めた事じゃない。あのオヤジだって私が殺してって頼んだ
わけじゃない。」
「…亮?(亮司が振り向く)だまされるほうがバカなのよ」
亮司はとたんに恐ろしい形相になって雪穂に植木を投げつけ
るが、雪穂のすぐ横をかすめて割れ落ちる。
このシーンの山田くんの、淡々と雪穂に計算を知っていたと
話す→呆然として怒りも混じって感情停止→完全に怒って「
このクソ女!」とばかりに植木投げ、の表情の変化がもの凄
い!!圧巻だった。

そして亮司のナレーションが入る。
“俺を傷つけて去る事があなたのやり方優しさだった事、今
なら分かる。あの滅茶苦茶な我がままも、一度でいいから
幸せな子供のように甘やかされてみたかったんだって、今な
らちゃんと分かるんだけどな”
泣きながら一人歩く雪穂。こんな雪穂は初めて見る。
「ごめんね…亮」雪穂はつぶやいて道にうずくまる。
“ごめんな”亮司の声がかぶさった。

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